男性ではそれほど問題になることはないですが、骨粗鬆症は人間が豊かに長生きしていく上での克服すべき疾患の一つです。「ちょっとつまずいただけなのに足の付け根や腰骨を骨折してしまった」、「ちょっと手をついただけなのに手首を骨折してしまった」、それがご自身の骨粗鬆の状態に起因していたとしたら、今は優れた手術技術の進歩があるとは言え、その治療期間も余生を犠牲にすることになりえます。事前に骨粗鬆があるのがわかっていたら、そしてさらに適切な治療でよい状態に改善していたとしたら、転倒の強度にもよりますが、例え転んでしまっても打撲や捻挫で済み、翌日からのご旅行にも支障なく行けた、となるのです。局所を診ても何も出ず原因不明とされていた疼痛も、精査により骨粗鬆症が判明し、その治療効果とともに諸症状の軽減を認めたケースも実はあるのです。
▲骨密度測定装置
当クリニックでは、骨粗鬆症の判定のために国際的に推奨されている腰椎や大腿骨近位部での骨密度測定が可能な最新鋭の機器を導入しております。それによりご自身の骨粗鬆の程度をご理解いただいた上で、必要に応じて採血採尿検査により各種マーカーもお調べし、適切な現状把握と治療薬のご提案をさせていただきます。お気軽にご相談下さい。
リウマチや痛風も関節痛や身体の一部の頑固な疼痛を来す疾患であり、加齢に伴う関節の変形性変化との鑑別が必要です。まずは採血採尿検査、レントゲン検査などの精査を可能な範囲でさせていただきます。
- ■リウマチについて
- 整形外科医にとって他の膠原病疾患との鑑別を含め確定診断の困難なケースもあるばかりか、治療においても生物学的製剤をはじめとする近年の治療薬の進化は目覚ましいものがありますがその使用には内科的な視点で副作用の出現に十分留意しながらのコントロールが肝要となってきています。診断・治療の困難なケースでは、膠原病を得意とする提携医療機関に速やかにご紹介させていただくこともありますのであらかじめご了承下さい。
- ■痛風について
- 痛風につきましても、やはり整形外科疾患との鑑別が必要な疾患ではありますが、痛風と確定しますと糖尿病同様、薬物療法は当然ですが最低限の日々の食事のコントロールも非常に重要となってくる疾患です。治療効果の優れない難治例ではやはり糖尿病などの代謝性疾患を専門とし栄養指導も行える内分泌内科を有する提携医療機関に速やかにご紹介させていただくこともありますのであらかじめご了承下さい。